カクテルを自宅で作りたい!必要な道具や準備するべきものは?

自宅でおしゃれなカクテルを作れたら楽しそうですよね。 この記事では、カクテルを作るための準備や初心者でも簡単に作れるレシピを紹介します。

目次

カクテルとは何なのか?

カクテルとはお酒と他の材料(もしくは他のお酒)を混ぜ合わせて作られたもののことを言います。そのため、ウイスキーの水割りなども実はカクテルです。

カクテルの起源も諸説ありますが、古代ローマの時代にはすでにワインに混ぜ物を飲んでいたと言われています。

カクテル(Cocktail)の語源もはっきりとはしていませんが、客にお酒の名前を聞かれたバーテンダーが、混ぜるために使用していた木の枝の名前を聞かれたと勘違いして「Tail of Cock」と答えたことがCockTailになった説などがあります。

カクテルを作るために必要な道具は?作り方による道具の違い

カクテルを作るための道具というと、バーテンダーが振っているアレをイメージされる方が多いのではないでしょうか。実はカクテルの作り方には4つの技法があり、振って混ぜるのはシェイクと言います。作り方によって使用する道具も変わってきます。

  • ビルド:グラスに直接材料を注ぎ、カクテルをつくる技法
  • ステア:ミキシンググラスに材料を注ぎ、バースプーンでまぜて冷やしながらカクテルをつくる技法
  • シェーク:シェーカーに氷と材料を入れて、振ってつくる技法
  • ブレンド:ブレンダー(ミキサー)を使い、材料をよく混ぜ合わせて作る技法

カクテル作りの4技法

ビルド

ビルドとは、シェーカーやミキシンググラスといった器具を使用しないで、「グラスに材料を入れ、直接つくる」技法のことをいいます。

自宅でも簡単に作れるので、初心者のうちはこちらのカクテルを試してみるのはいかがでしょうか。

使用する道具

  • メジャーカップ

ステア

ステアとは軽くかき混ぜるという意味で、レシピにステアとあれば、ミキシンググラスに氷と材料を入れ、バースプーン(柄が長く、中央部が螺旋状によじれていて、指先でスムーズに回転することができる)でかき混ぜてつくる技法のことをいいます。

ビルドとの違いは別のグラスでしっかり冷やして作るという点です。しっかりとかき混ぜることができないので、混ざりやすい材料を使用します

使用する道具

  • メジャーカップ
  • バースプーン
  • ミキシンググラス
  • ストレーナー

シェーク

バーテンダーが銀色の容器(シェーカー)を振っている姿が印象的ではないでしょうか。

シェークは振るという意味で、レシピにシェークとの記載があれば、「シェーカーに氷と材料を入れて、振ってつくる」という技法のことをいいます。

ステアとの違いは混ざりにくい材料をしっかりかき混ぜ、同時に冷たくすることが目的です。

使用する道具

  • メジャーカップ
  • シェーカー

ブレンド

ブレンダー(ミキサー)を使用し、材料を強い力で混ぜ合わせる技法のことをいいます。

フローズンタイプのカクテルや生の果物をジュースにする際に使用します。

使用する道具

  • メジャーカップ
  • ミキサー

カクテル作りで使用する道具

ミキシンググラス&ストレーナー

ミキシンググラスとは、カクテル作りに欠かせない道具の一つで、お酒やその他の材料を混ぜ合わせるための大きめのグラスを指します。

特に、カクテルを透明に仕上げたい場合や、比重の軽いカクテルを作る際に使用されます。ミキシンググラスの主な特徴は、大きめの作りで注ぎ口が付いており、透明度を保ちたいカクテルを綺麗に魅せることができる点です。

また、ミキシンググラスと一緒に使用されるのが「ストレーナー」という濾すための蓋です。ストレーナーは、ミキシンググラスに入れた氷や果汁に含まれる果肉などを濾しながら、カクテルを別のグラスに注ぐ際に使用されます。これにより、カクテルが滑らかでクリアな仕上がりとなります。

ミキシンググラスにはさまざまな容量のものがあり、使用する材料の量や作りたいカクテルの量に応じて選ぶことができます。例えば、カクテル1杯分を作ることができる200ml前後のミキシンググラスは、扱いやすさが魅力で、手が小さめの方やカクテル作りの初心者にもおすすめです。一方、2杯分以上のカクテルを一気に作れる800ml前後のミキシンググラスは、安定感があり、ステアしやすいのが特徴です。

シェーカー

シェーカーの役割とは、カクテル作りにおいて非常に重要なものです。特に、混ざりにくい材料、例えば比重が大きく異なる酒同士や、鶏卵、牛乳、ジュース、クリームなどを効果的に混合するために使用されます。また、アルコール度数が高い酒を空気と混ぜ合わせることで、その味をまろやかにする役割も持っています。

シェーカーは、カクテルの材料を均一に混ぜるための道具として、バーテンダーやカクテル愛好者にとって欠かせないアイテムです。特に、異なる比重の材料を効果的に混ぜるためには、シェーカーを使用することが推奨されます。シェーカーにはボストンシェーカーやスリーピースシェーカーなど、さまざまな種類があり、それぞれの特性に合わせて選ぶことができます。

シェーカーを使用する際のポイントとしては、適切な量の氷を入れ、シェーカーをしっかりと閉じてから、十分に振ることが大切です。これにより、材料が均一に混ざり合い、カクテルの味や香りが引き立てられます。

メジャーカップ

メジャーカップとは、カクテルを作る際に必要不可欠な道具の一つです。この小さな計量カップは、正確な量のリキュールやスピリッツを計るために使用されます。特徴的なデザインとして、二つのカップがつながっており、鼓つづみのような形をしています。これにより、異なる容量の材料を簡単に計ることができます。

カクテル作りにおいて、正確な計量は非常に重要です。メジャーカップを使用することで、バランスの良いカクテルを作成することが可能となります。また、メジャーカップは、プロのバーテンダーから家庭でのカクテル作りを楽しむ方まで、幅広く利用されています。

メジャーカップのサイズや材質にはさまざまなものがあり、使用する材料や作りたいカクテルの種類に応じて選ぶことができます。例えば、ステンレス製のメジャーカップは耐久性があり、長く使用することができます。一方、ガラス製のメジャーカップは、中身が見えるため、計量がしやすいというメリットがあります。

バースプーン

バースプーンは、カクテルや蒸留酒の水割りを作る際に、バーテンダーやカクテル愛好者にとって欠かせない道具です。

この柄の長いスプーンは、食品を移動させたり、攪拌棒や計量器としての役割も果たします。バースプーンの最も顕著な特徴は、柄の中央付近が螺旋状にねじれていることです。このデザインは、混ぜる際に指をかけやすくするための工夫として採用されています。

また、バースプーンの反対側にはフォークが付いており、これは氷や果物を取り出す際に非常に便利です。スプーン部分は、氷やカクテルの材料を効果的にかき混ぜるために使用されます。

カクテルグラス

カクテル・グラスは、ショートカクテルを楽しむための特別なグラスとして知られています。そのユニークな逆三角形のボウルは、カクテルの美しさを引き立てるだけでなく、飲み物の香りや風味を最大限に引き出す役割も果たしています。

この脚付きのグラスは、ショートドリンクを飲む際に最適なデザインとされており、バーやレストラン、家庭のカクテルパーティーでもよく見られるアイテムです。カクテル・グラスの形状やデザインは、カクテルの種類やシーンに合わせて選ぶことができ、その選び方一つでカクテルの楽しみ方がさらに広がります。

コリンズグラス

コリンズグラスとは、特定のカクテルや炭酸飲料を楽しむための特別なグラスです。このグラスは、炭酸が入るカクテルやソフトドリンクに特に適しており、その細長く、背の高い形状が特徴です。

一般的なコリンズグラスの容量は300-410ミリリットルで、液量オンスに換算すると10-14オンスに相当します。このグラスの名前は、カクテルのトム・コリンズやジョン・コリンズに由来しています。また、別名として「トールグラス」「チムニーグラス」「ゾンビグラス」とも呼ばれることがあります。

ロックグラス

ロックグラスは、ウイスキーやラムなどのアルコール度数の高い酒をオン・ザ・ロックスタイルで楽しむための特別なグラスです。このグラスは、陶器、磁器、ガラス、金属などの素材で作られており、口が広く、背が低いタンブラー型となっています。

ロックグラスのデザインは、飲み物の香りや風味をしっかりと感じ取ることができるように工夫されています。また、オン・ザ・ロックスタイルでの飲酒は、アルコールの風味をダイレクトに楽しむことができるため、多くのバーテンダーやカクテル愛好者に愛用されています。

ロックグラスは、その名の通り、氷を入れて飲むスタイルに適しており、シンプルながらも上品なデザインが多くの人々に支持されています。

カクテル作りにはどんな材料を揃えたらよい?

ウォッカ

ウォッカは、4大スピリッツのひとつです。このクリアなスピリッツは、小麦やトウモロコシなどの穀類をベースに蒸留して作られ、そのクセのない無味無臭が特徴として挙げられます。

ウォッカは、その独特のクリアな風味と滑らかな口当たりから、多くのカクテルのベースとして使用されるだけでなく、ストレートで楽しむ人も多いです。

また、ウォッカはロシアやポーランドをはじめとする北欧諸国での伝統的なお酒としても知られています。日本でも、近年のクラフトスピリッツブームに伴い、国産のウォッカが増えてきており、その中でも「ジャパニーズクラフトウオツカHAKU」などが注目されています。

ジン

ジンは、4大スピリッツのひとつです。このクリアなスピリッツは、小麦やトウモロコシなどの穀類をベスに蒸留して作られます。

ジンの最大の特徴は、香草や薬草などの天然のボタニカルを加えて再蒸留することで、独特の香りや風味を持たせていることです。これにより、ジンはフレッシュでハーバルな香りが特徴となり、多くのカクテルのベースとして使用されるだけでなく、ストレートやジントニックとしても楽しまれています。

ジンの歴史は古く、中世ヨーロッパで薬として使用されていたこともあります。その後、イギリスを中心に飲酒文化として広まり、現在では世界中で愛されるお酒となっています。ジンにはさまざまなブランドや種類があり、それぞれに独自のボタニカルや製法が採用されています。これにより、同じジンでもブランドや種類によって異なる風味や香りを楽しむことができます。

テキーラ

テキーラは、4大スピリッツのひとつです。この黄金色のスピリッツは、ブルーアガペという植物の球茎を原料として蒸留して作られます。テキーラの特徴は、ブルーアガペ以外の材料を使用するか、熟成期間によって味わいが変わることです。さらに、ブルーアガペを使用していても、メキシコの公式規格をクリアしていないものは「テキーラ」として認められません。

テキーラの歴史は古く、古代アステカ文明の時代から存在していたとされています。その後、スペインの植民地時代に蒸留技術が導入され、現在のテキーラが生まれました。テキーラは、メキシコの伝統と文化を代表するお酒として、世界中で愛されています。

ラム

ラムは、4大スピリッツのひとつです。ラムは、サトウキビを原料として蒸留して作られます。ラムの最大の特徴は、カラメルを焦がしたような独特の苦みがあることです。この独特の風味は、多くのカクテルのベースとして使用されるだけでなく、ストレートで楽しむ人も多いです。

ラムの歴史は古く、カリブ海地域を中心に生産されてきました。サトウキビは、この地域の気候に適しており、ラムの生産には欠かせない原料となっています。ラムは、その甘くて独特の風味から、多くのカクテルのベースとして使用されるだけでなく、ストレートやラムコークとしても楽しまれています。

ウイスキー

ウイスキーは、世界中で愛されるお酒として知られています。このアンバー色のスピリッツは、小麦やトウモロコシといった穀類を原料として蒸留し、その後、木樽に貯蔵して熟成させることで、深い風味と香りを持つお酒となります。ウイスキーの最大の特徴は、原料や木樽の材質によって、その味わいが大きく変わることです。

ウイスキーの種類や風味は、製造地域や原料、熟成期間、木樽の種類などによって異なります。例えば、スコットランド産のウイスキーは、ピートを使用して熟成させることで、独特のスモーキーな香りが特徴です。一方、アメリカのバーボンは、新しいオーク樽で熟成させることで、甘くてフルーティーな風味が楽しめます。

ワイン

ワインは、ブドウを原料として醸造される酒で、蒸留は行われません。ワインの最大の特徴は、使用されるブドウの種類によって、赤ワインと白ワインに分かれることです。赤ワインは、赤いブドウから作られ、深い色合いと豊かな風味が特徴です。一方、白ワインは、白いブドウまたは赤いブドウの果肉部分のみを使用して作られ、軽やかでフレッシュな味わいが楽しめます。

ワインの歴史は古く、古代ローマや古代ギリシャの時代から存在していたとされています。その後、ヨーロッパ各地でワインの製造技術が発展し、現在ではフランスやイタリア、スペインなどが主要な生産国として知られています。ワインは、その甘くて独特の風味から、食事とのペアリングや、チーズとの組み合わせなどで楽しまれています。

リキュール

リキュールは、お酒と他の材料を混ぜて作る混成酒として知られています。主に蒸留酒や醸造酒をベースに、果実、香草、ナッツなどの成分を加えて製造されます。このプロセスにより、リキュールは独特の風味と香りを持つことができます。リキュールは、その甘みや風味が強いため、カクテルの材料として使用されることが多いです。

リキュールの歴史は古く、中世ヨーロッパの錬金術師たちが蒸留酒に様々なハーブや果実を加えて薬酒として使用していたことから始まりました。現代では、リキュールはその独特の風味と香りを楽しむための飲み物として、また、カクテルの材料として広く愛されています。

リキュールの製造には、特定の原料や製法が必要とされることが多いです。例えば、果実系のリキュールは、特定の果実の風味や香りを強調するために、果実のエキスを抽出して使用します。また、ナッツや種子系のリキュールは、ナッツや種子の風味を活かすための特別な製法が必要とされます。

初心者にもおすすめのカクテル

カルーアミルク

カルーアミルクは、その甘さとコーヒーの香りが特徴で、食後のデザートとしても楽しむことができます。また、カルーアミルクのアルコール度数は約12%となっており、甘口のカクテルとして知られています。カルーアミルクを飲む際には、オールドファッションドグラスを使用するのが一般的です。

材料

カルーア(コーヒーリキュール)30mL
牛乳90mL

作り方

  1. カルーアと牛乳をグラスに注いでかき混ぜる

カンパリオレンジ

カンパリオレンジは、イタリア発祥の赤いハーブリキュール、カンパリを使用したカクテルの一つです。カンパリは、ガスパーレ・カンパリによって1860年に開発され、60種類以上のハーブを使用して作られています。

このカクテルは、カンパリとオレンジジュースを組み合わせて作られ、その鮮やかな赤色が特徴です。カンパリの苦味とオレンジジュースの甘さが絶妙に組み合わさり、さっぱりとした味わいが楽しめます。特に、夏の暑い日にピッタリのリフレッシュドリンクとして人気があります。

材料

カンパリ30mL
オレンジジュース90mL

作り方

  1. カンパリとオレンジジュースをグラスに注いでかき混ぜる

ジントニック

ジントニックは、ジンとトニックウォーターを組み合わせたシンプルながらも奥深いカクテルです。18世紀頃にマラリア対策のためにイギリス人によって作られたとされ、第二次世界大戦後に広まり、今やバーの定番として知られています。

ジントニックのアルコール度数はおおよそ5%で、さっぱりとしたドライな味わいが特徴です。基本のレシピは、ジン、トニックウォーター、そしてライムまたはレモンを使用します。材料とグラスを冷やすこと、トニックウォーターをゆっくり注ぐこと、そして混ぜすぎないことがポイントです。

材料

ジン30mL
トニックウォーター120mL
ライム一切れ

作り方

  1. グラスにライムの果汁を搾ったら、ライムをそのままグラスに加える
  2. ジンを加えて、トニックウォーターを注いだらかき混ぜる

テキーラサンライズ

テキーラサンライズは、テキーラをベースにしたカクテルで、その名前の通り、朝日のような鮮やかなオレンジ色が特徴です。

このカクテルは、テキーラ、オレンジジュース、グレナデンシロップを使用して作られ、グレナデンシロップが底に沈むことで、夜明けのようなグラデーションが生まれます。

テキーラサンライズは、1970年代のアメリカで人気を博し、今や世界中のバーで楽しむことができます。特に、夏の暑い日にピッタリのリフレッシュドリンクとして人気があります。

材料

テキーラ45mL
オレンジジュース90mL
グレナデンシロップ15mL

作り方

  1. グラスにテキーラとオレンジジュースを注いでかき混ぜる
  2. グレナデンシロップを混ざらないように静かにいれる

カシスオレンジ

カシスオレンジ、通称「カシオレ」は、カシスリキュールとオレンジジュースを組み合わせた人気のカクテルです。カシスは、ブドウを小さくしたような黒紫の果実で、眼精疲労やアンチエイジングに効果のあるビタミンCやアントシアニン、ポリフェノールなどの栄養素を豊富に含んでいます。

このカシスを主成分としたリキュールと、爽やかなオレンジジュースを組み合わせることで、甘くてフルーティな味わいのカクテルが完成します。

材料

カシスリキュール30mL
オレンジジュース90mL

作り方

  1. グラスにカシスリキュールとオレンジジュースを注いでかき混ぜる
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